2007年8月アーカイブ

[オタク]2007年8月 1日

友人から電話があった。
 友人の彼女が「一度本物のオタクを見てみたい」という理由で、今から二人でやーちんの家に行ってもいいか、と問う内容。俺は動物園か? とも思ったが、了承する事にした。

酒を一気飲みしてから会おうかと思ったけれど、初対面の人相手にそれもどうだろうか、と考える間に家の前まで来てしまった。もちろん、家の部屋には入れない。絶対防衛ラインである玄関前で少し話すことにする。

オタクではないけれど、メイドに少し興味がある娘だった。
 どこのメイドカフェに行ったのですか等と、ある程度会話が通じるのがまだ救われる。しかし、開始10分もすると、既に沈黙が場を支配しつつあった。助け舟を求めるように私は友人の様子を覗き、檻の中の動物に飽きたかのように、彼女は時計を見る。
 友人は、我関せずと言った風情で携帯を弄っていた。


 仕方がない。
 無理矢理メイドネタを続けることにした。それも、馬鹿の一つ覚えのメイドカフェ巡りの話を。
 背中から冷汗が出るのが良く分かる。相手はオタクではないのにも関わらず、メイドがちょっと好きというだけでこの話題を選ぶ、いやそれしか選べなかった自分の拙さにはあきれ果てるが、くらえ伝家の宝刀!

「メイドカフェって言ったら、一度全店制覇し……」

携帯の手を止めて、友人がやーちんの方を向く。
 口を開けたそうにしている。オマエナニイッテンダ、と目を見開いて訴えかけていた。

「へーすごいですねー」
 感情のこもっていない声で彼女が答える。顔を見ていれば、明らかに引きつっていたかもしれない。

次第に寒々となる空気の中で、また日記のネタを作ってしまったと思う辺りが、もう聞き上手とか話下手というレベルではないだろう。だけれども彼女に対して、オタクの印象を最悪にしてしまったということだけは後悔している。


 ネット関係等、自分の興味がある分野にだけはまし、ということが改めて分かる。まさか年中アルコールの力に頼る訳にも行かないし、苦難は続きそうだ。



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