2007年11月アーカイブ

[雑記]2007年11月25日

小説を書いてみたいと前々からこぼしていたのですが、練習がてら10ページ程の短編を書いてみました。
日記ならあった出来事を元に脚色を加えたら(加えない時もあります)それで出来上がり。しかも何度読み返しても面白い。それは、やーちんというキャラクターが既にでき上がっていますから。

ところが、小説にはまずキャラクターを作る事から始めなければなりません。こんな奴を物語に出したい、と思いつくまでが大変です。それから次は、ストーリー。サイトに来る人たちが楽しめるような話を考えるのに一苦労。日記なら毎週一回くらいは、ネタの神様がこのあたりで降りて来るのだろうけどなぁ。ああ、小説の神様はどこにいるんだろうか。

心をつかむキャラクターを作り上げること。
 目を話せないストーリーを練り上げること。
 日記から離れてみると、小説を作り上げる難しさや日記の楽しさがよく分かります。

■ 「千里眼は二つある」 / PDF版(縦書き)
Happy-go-Lucky1作目は株式投資の話です。ええ、自分の願望が入ってますが何か?

(400字詰原稿用紙12枚。興味がありましたらどうぞ。)



[雑記]2007年11月20日

今日はふたりのためにあって、私たちはあなたの引き立て役で世界は回る。

先日は結婚式の二次会に行ってきました。
 新郎は真面目で話が面白い青年で、新婦は気だての良いしっかり者。
 お幸せにと思いながら笑顔で新郎新婦に少しだけ挨拶。特に話す事も思いつかないので胃薬の代わりにビールを自分の体内に流し込んで、ひたすら酒をあおって会は終わりました。
 全く、このコミュニケーション力のなさよ。毎度ながら呆れ果てる。

今日の新郎新婦のように、いつか自分が妻と一緒に歩く日が来る姿を想像したり、自分が誰かと付き合っていたりする姿すら思い描くこともできません。永遠に見える程遠いのだろうなぁ。

それ以前に、人生の中で女性が深く関わって来ることなんてなかったと苦い思い出が蘇ります。多少なりとも自分と関わった方々からは、気持ち悪いと嫌な顔をされるのが普通でしたから。


 だがしかし。
 人生にモテ期は三回はあると言う。あれは確かに真実だ。
 驚け。こんな私でも女性にモテたことがあるんですよ。
 世界は回る。巡り巡って俺の時代がやってきた!

就職したての頃は特に人気だったなぁ。
 テレビの中から出てきたかのような、今をときめくアイドルや女優のような人たちが心安く話して来るのですよ。メールを出したら無視される事もなく、すぐに返ってきます。ちょっとだけ仲良くなると、何度か喫茶店の中で話をすることになりました。

時間はきっかり一時間。話す内容は相手の仕事の話が中心です。もちろん、自分の話もそれこそスクリーンの中でしか見た事のない笑顔でうなずいて聞いてくれて、感情を込めた声で「すごいねっ」と言ってくれますよ。やがて二、三度、喫茶店で会ううちに、いつの間にか百万単位もする毛皮やコートや宝石やツボを持たされているのです。一緒にローン契約済の用紙も手元にあるのが不思議ですね(※)。
 
 いやあ、ホントに人気だった。こっちが無視しても向こうから追いかけてくるんだもん。もう泣いていいですか俺。

※ 途中で詐欺だと気づいて買ってはいませんが、半分以上実話です。
実際には二束三文の品を法外な値段(数十万から百万円単位)で売りつけてきます。ローン会社と提携しており、学生ですらその場でローン契約も可能です。

今はこういうやり方が流行っているのかどうか知りませんし、声をかけられることもなくなりましたが、これから社会に出る人(人生の経験値が低い)や、男女問わずこいつはモテないだろう(同じく恋愛の経験値が低い)と思われる方は良いカモです。

興味ある方はYahoo!やGoogle等で「デート商法」と検索してみたら良いですが、日記のネタの為だけに実行する事は決してお勧めしません。危険すぎます。

二次会の会場から帰途に着く。家のポストを覗くと「結婚相談所を開設しました」と、大きな文字で書いた広告ハガキが入っていました。

今日は水樹奈々の新曲を聞いて元気を出そう。
 それでも世界は回る。明日は皆のために。



[雑記]2007年11月12日

子どもの頃に見つけた、段ボール箱に入った子犬。
 どうみても捨て犬で、家から持ってきたごはんの残りを与えると、勢いのままに食べはじめる。食べ物がなくなると、愛想よくしっぽを振っていた。

そのまま抱きかかえて家路についた幼い日。
 なにを持って帰ってきたのかと訝しんだ両親が見ておどろいたのも無理はない。
「元の場所に戻しなさい」

ごめんよ、と言いながら僕は子犬をそっと返した。大きな瞳で僕を見つめている。これから遊んでくれるのか、それともごはんがまた待っているのか、期待している顔で。

僕はそのまま走り出す。後ろは振り返らなかった。ただ前へ。
 家の玄関をおおいそぎで閉めた。

何か小さな音がする。
 乱れた呼吸を整えながら、僕は両目を薄めに開きながら、そっとドアを開いた。

??わんっ!
 玄関の前では、はじめて見た時と同じように、懐いた子犬がしっぽを振っていた。


 話は変わりすぎて。
 以前からお知らせしていたように、50万アクセス記念を祝うという名目で、なぜかボーリングをする。ゲームをするに当たって、私は事前にプレゼントを用意しておいた。その品の一部をご紹介しよう。

・シスタープリンセスの下敷き(天広直人作ではなく、アニメ版)
・ウケるブログの書き方(中古本で100円の品)

などなど。あと10点程あった。

「微妙」
 「明日には資源ゴミに出されているね」
 そうだよ! 俺が部屋を掃除して出てきた品の一部だよ!

ということで、ボーリングで最下位になった人に贈る、景品という名の罰ゲーム。オタグッズ押し付け合い合戦の始まりだ。
 やかましいぞ外野。「えー」とか言うんじゃない。参加者には事前に告知はしておいたのだから。

ボーリングをするのは二年振りくらい。だけど、投げたら悪くても平均120くらいは行くので、メンバーがよほど上手い人ばかりでなければ、最下位は免れること確実だと考えていた。

よく覚えておきなさい。賭け事で必ず勝つ方法は何か。
 それは賭けの胴元になることです。

「計画通り」と心の中で叫んだ漫画の主人公。その端正な顔が歪む瞬間を思い出して、笑いを込み上げるのに苦労する。その日、その時まで、私は誰かにオタグッズを処分させる場面を頭の中にありありと思い浮かべていた。

結果(3ゲーム合計)
1位 Aさん 360点台
2位 Bさん&Cさん 340点台
ぶっちぎり最下位 やーちん 310点

なにこれ。
 平均を取ったら100をわずかに越えるくらい。
「自分で持って帰るってことですよねー」と、お持ち帰りコールが起こる。

「あたしたちを捨てるの? 捨てるの?」
 「ねえ、お願い捨てないで」
 下敷きのイラストが泣きすがる。あの日玄関先で見た子犬の姿が脳裏の奥から甦り、オタグッズと重なった。見る人がみたら「orz」と表示されるがごとく、私は膝を地面につき、土下座のように顔をうなだれ、倒れ込んでしまった。

かき集めてきたオタグッズを再び家に持って帰る。
 封を開けると、心なしか喜んでいるように見えた。

追伸(みなさま)
リアルから、そしてネット上から祝辞を頂き(なんとシャンパンまで貰った!)、ありがとうございました。今後も100万目指して行きますので、よろしくお願い致します。

もし見捨てても、オタグッズのように後ろからついてゆくよっ。



[オタク]2007年11月 6日

友人に連れられてDreamParty大阪へ行ったのは、一年前の秋爽の日。
 その場で一目惚れするように買った白河ことり(ダ・カーポ/七尾奈留)のポスターをビームサーベル状にして、人の多い休日の大阪市内中で己を晒すように「耐えろっ、耐えろっ、これを抜ければ俺には桃源郷が待っている」と思いながら持って帰ったのが懐かしく思い出される。

やがて家に辿り着き、つばの広い麦わらのような帽子を被り、海辺を背にロングヘアーの少女が光に照らされているポスターを見つめながら、満面の笑みで自室の壁に貼るやーちん。傍目に見なくても十分キモイですこれ。

しかし、これを貼る時に一つだけ心に決めた事があった。これを最後のポスターにしよう、と。
 部屋と外見はオタクでなくていい。オタク分野は頭の中とパソコンだけで補える。
 そうだな、はがす時は一年後のドリパ大阪にしよう。

そして、その時。季節は巡り、再びドリパ大阪(秋)が開催された。
 七尾奈留のポスターを貼って一年が過ぎていた。
 一年も立てば約束は忘却の彼方でなくて、忘れる事もなく覚えていた。
 私は平面美少女の眼前に立つ。相も変わらず、青い海と空を背景に、陽の光を浴びた赤毛の少女が二次元の中で微笑んでいる。
 ??よし。

次のポスターが決まっていたら、1分もかからない作業。
 しかし、子どもが医者から注射されるのを、ちょっと待ってと言いながらそのまま10分以上もためらっているような、そんな気分が自分を支配していた。ただの作業なのに、ポスターをはがすことで自分の皮膚が剥がされるような、気持ちになる。

壁を見れば絵師は変われど、常に二次元美少女が側にいた。故にふつーの人を部屋に入れる事ができなかった。気付かなかったけれど、飾ってきたポスターは自分がオタクであると言う存在を主張していたいのかもしれない。

一時間が過ぎた。
 日焼けをしていない白い壁が現れた。代わりに飾るイラストは既にない。しばらくすると、日に焼けていない白い壁も周りと同じ色に染まるだろう。
「うむ。部屋片づけにとっては小さな一歩だが、オタクにとっては大きな飛躍だ」と、口にして私は満足気に壁を見渡した。


 ダイエット本が最近売れている、オタキング岡田斗司夫さんのインタビューが掲載されている新聞記事を思い出す。

(中略)でも、これからはそんなオモチャや本の"ダイエット"をしたいんです。ほとんど手放して、本当にすごいものだけを、三本くらいの棚にまとめて入れて、いつも目の行き届く場所に置いていたい。言ってみれば「オレは森に住みたいんじゃない。ガーデニングをやりたいんだ」って心境ですかね。
(2007年11月3日 『NIKKEI プラス1』より)

あの人程に知識も経験もすごいものもないけれど、それなりにオタグッズも増えてきた。オタクな知識は頭の中とパソコンのハードディスクにはいつでもいくらでも詰め込んでもいたいけれど、物は増えすぎた。
 自分の部屋のオタクである象徴を片づけられたんだ。後は楽なものだろう。

部屋からオタクなものが消えても、これからもオタクでいるとは思うしね。



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