
丹下桜さんのニューアルバム「Musees de Sakura」。声優時代に歌われていた曲のアレンジに加え、新たなカバー曲「プラチナ」(カードキャプターさくらオープニング)、そしてラジオ「丹下桜のRadio・A・La・Mode」テーマソング「You Are My Destiny」を含んだ、声優業復帰後のベストアルバムとも呼べる内容となっています。
その「Musees de Sakura」のアルバム発売イベントが2月27日に秋葉原でありまして、「上野の国立科学博物館でジャケットの撮影をしました」と桜さんは語っていたそう。
それならば。
ここは実際に国立科学博物館に行って、撮影現場を確かめてみよう! と言う訳で春の陽気に包まれながら、東京は上野・国立科学博物館にやってきました。

博物館は大きく二つに分かれています。地球の成り立ちと環境、そして宇宙の不思議に迫る「地球館」。日本列島の生い立ちから日本人の由来、日本人が磨き続けた科学技術を展示する「日本館」。
同行の、都内の博物館や美術館に詳しい人にCDのジャケット写真を見てもらうと、開口一番「これは日本館だね」という言葉をもらいました。ジャケットに時計の写真等があるのは日本館である証。後はジャケットの写真と場所を照らし合わせるだけなので、そう難しい作業ではありません。
写真は全て日本館の南翼で撮影することができます。
日本館は北翼と南翼でほぼ対象的な作りのため、一部の写真については北翼でも撮影することができます。なお、国立科学博物館については一部の施設を除き、三脚やストロボ等を使わないのであれば写真撮影は可能(スタッフ談)とのことです。
ステンドグラスの写真についても、日本館の中にあるステンドグラスを背景にして、上手にボケさせると撮ることができます。しかし、ジャケット通りに撮るには撮影技術または加工の腕。もしくはその両方が問われます。ブックレットの写真を見ながらカメラを抱え、写真を撮ると思うでしょう。プロってすごいと。
場所の特定が難しいのは、アロマランプを持っている桜さんの写真(「tune my love」と「それがあなたのいいところ」の歌詞が載っている左側の写真)だと思います。ヒントを書くと、ブックレットの写真は、左側に階段の手すりが見えています。だから、この写真は階段で撮っているのです。
そしてアロマランプを持っていない人には、国立科学博物館のおみやげ屋「ミュージアムショップ」にて、おみやげのアルコールランプを1,260円で手に入れることができます。さあ、君もこれで桜さんになりきれるぞ(笑)。
この記事では写真の正確な場所はあえて掲載していません。
博物館という小さな舞台ですが、答えをすぐに知るより、一枚の写真から場所を推測して自分で探した方が謎解き気分が味わえます。「Musees de Sakura」をより一層楽しめると思いますよ。
最後に、写真を撮る人に注意がふたつあります。一つは「静かに写真を撮ること」。何人かで来ると、気をつけていても実際の撮影現場を照合していたりする間に、盛り上がって博物館であることを忘れそうになります。気をつけましょう。
そして、もう一つは不審者扱いされかねないこと。館内のほとんどは撮影可能ですが、普通は展示物などの写真を撮ります。しかし、常設展などの然るべき場所で取らないで、屋根や階段、ステンドグラスの写真ばかりを必死に取っていると、こうなります。

やがて近づく警備員。
不審の視線を送る警備員。
そして数を増やす警備員。
逃げるやーちん
とまでは行かなかったけれど、笑顔でごまかして帰ってきました。人がいなかったから良いものの、そりゃあ、階段にかがみこんで下から「何か」を覗き込むように写真を取っていたら盗撮か? と思われるかもしれません。実際、警備員から「何やってんだ?」と思われているような視線を何度も頂きましたので、疑われるような行動はほどほどにしましょう。
今回はアルバムのジャケット撮影現場を確認するためだけに立ち寄りましたが、この国立科学博物館。地球の誕生から日本の科学技術の歴史まで、知的好奇心をくすぐられること請け合い。知の世界に一日中浸ることができます。次回は不審者扱いではなくて、知の探求者としてこの地を訪れてみたいですね。
国立科学博物館 -National Museum of Nature and Science, Tokyo-
上野本館(一般・大学生は入館料600円、高校生以下は無料)

ジャケットの写真にあった時計を、同じ角度から。

ここは見返り美人風に撮っているのでは? と演技指導してみる。

この場所は人が通りかかるので、モデルをするには難しいかも。もっとも同行者は野郎ばかりでしたが。