せいぜい1シーズンに2,3本を見るくらいでは、アニオタを名のるのもおこがましい。だからと言ってそれ以上の本数を見る時間を捻出するのは、今の生活では難しい。私の場合は最初に今期の見るアニメを決めてしまうことが多い傾向にあるのです。
その中で選んだアニメが『大正野球娘。』。
大正時代に野球をしていた娘たちの話です。そのままですね。分かりやすい。
物語の舞台となった大正14年と言えば、普通選挙権が人々に与えられるようになった頃です。ただし、選挙権を与えられたのは25歳以上の男子だけ。明らかに男女差別のあった時代なのですが、そんな時代に女子が男子のする野球をやってみる。
しかも、主人公の鈴川小梅が所属しているのは大正時代の高等女学校。野球仲間の候補となる在校生もまた、それなりに裕福な家庭の子女なのです。そんな中で、体格も年齢も技術も格上の相手である朝香中学の男子にどうやって野球で戦うか。
もう、設定を聞いただけでも面白そうではないですか。おまけに主人公がおかっぱの和服少女。可愛いおかっぱの子はね、個人的に大好きなんですよ。それだけでも見ようかと思うくらい。
野球だから主人公側で最低9人のキャラクターが必要なのですが、そのキャラのどれもが名前と、性格を思い出せます。全12回で9人のキャラを立たせるように動かすのって、難しいのではないかと思いますよ。それぞれのキャラクターに見せ場を、それも印象に残るような場面を作る必要がありますし。
劇中にはイチローの真似をして打席に入るシーンがあったり、変化球を教えてくれる先生なしに変化球が投げられたりと、思わず突っ込みたくなるシーンもありますが、そんなことはささいなこと。小梅たちが試合に勝つために必死に練習をして、野球の技術も人間的にも成長して行くのをわくわくしながら見守ってゆくアニメです。時には小梅かわいいなーとつぶやいても構いません。俺は毎回毎回言っていましたから。
最初の設定は多くのアニメとは違って変化球で入りますが、最後の終わり方はホームラン。実に見事な王道で、あっと言う間に感じた全12回の放送でした。
最後に、監督兼英語教師である登場人物、アンナ先生の名言をひとつ紹介します。この人は実に先生らしく、大正野球娘たちの為に良いことをたくさん言っています。それは、平成の世に生きる自分たちにも通じるものかもしれません。
「何かをするのに遅すぎるということはありません」
(第10話『私は何をする人ぞ』より)
アニメを見て励まされるとは思いませんでした。
仕事に関わる試験日まで、もはや幾許もないのですが、野球に勤しんだ娘たちを見習ってやーちんも勉強しようかと思います。 ←いくらなんでもそれは遅すぎ





















