Project LIVE・WONDER

[丹下桜]2003年12月27日

2003年12月21日(日)、ほっと和むLIVE空間「LIVE・WONDER」が開催されました。

その草葉の陰で進められていたひとつの計画。「SAKURAさんに、ANGELにありがとうの気持ちをこめて、寄せ書きしよう!」
 それが、「Project LIVE・WONDER」。

これは、ライブ当日に、寄せ書き色紙をSAKURAさんに届けるために奮闘した、ある人々の物語なのです。



風のなかのすーばるー

午前11時、JR秋葉原駅・電気街口

駅の雑踏にまぎれて、二つの色紙を持つ男がいた。色紙を広げて、落ち着かなさそうに周りを見て、何かを気にしている。男は人を待っていた。今はまだ真っ白な色紙をただ広げて、待っていた。

JR秋葉原駅で、草の葉物語さん、緋龍使いさん、しずとさんと合流する。数分後にあいかさんと出会う。これから先発隊(Happy-go-Luckyのオフのメンバー)の色紙書きが始まる。「まずは、散策しましょうよ!」と色紙を持っていたやーちんが声をかける。寄せ書きのことは忘れて、しばらく秋葉原の街を歩く五人。これから始まる長い長い一日が、幕を開けた。




砂の中のぎーんがー

苦戦しました。

正午 秋葉原のとある食堂

駅前に近い食堂で色紙書きを決行する。やーちんが行きたがっていた、某メイドカフェで書いたのでは断じてない。

携帯に下書きのメモを作ってきた草の葉物語さん、食堂にあったナプキンに下書きしていたあいかさん。それぞれの想いを文字へと変えてゆく。「草の葉物語」なのに黒で文字を書いてしまったり、「緋龍使い」なのに水色で書いてしまったりと、微妙に色の選択に迷った方もいる。

食事とあわせて約一時間程度滞在。全員が書き終えて、一路、ライブ会場の恵比寿へと向かう。店内は混んでいるのにもかかわらず、食事を平らげたのにもかかわらず昼の忙しい時間帯を占拠してすみません。




みんなどこへ行ーったー

午後2時 JR恵比寿駅・東改札口

秋葉原とは勝手が違う。さすがはおしゃれタウン恵比寿。往来の人々の服装に、人種にホームからアウェイに転戦しているサッカーチームのような衝撃を受ける。いや、ここでくじけてどうする。戦いはまだ始まったばかりだ。

午後二時。約束の集合時間だ。気を取り直して、色紙を掲げる。『LIVE・WONDERの寄せ書きはここですよ〜』との思いを込めながら。しかし、この時間から参加する代美乃(しろみの)さんが、はぴご掲示板にこんなメッセージを残していたことに気づいていなかった。

「会場でお会いしましょう!」

JR恵比寿駅ではなく、ライブ会場。
 場所を勘違いしていたやーちんは色紙を持って東改札口周辺をさまようことになる。同じ時間に来る予定の、もう一方の寄せ書き参加者「丹下桜コピーバンド・れあちぃず」さん一行もまだ姿を見せない。2時15分。色紙の片方をしずとさん、緋龍使いさんに預けて、やーちんはあいかさんと共に駅周辺でそれらしき人物たちを探す。様々な服装が行き来する中、依然としてそれらしき方の姿は見えない。みんなどこへ行ったんだよぉ。




見おくーられることもなくー

午後2時25分 恵比寿スカイウォーク

他の人に書いてもらう時間を考えると、ライブ開場時間の30分前(つまり2時30分)には会場に着いておきたかった。時計は2時20分を差している。もはやこれ以上は待てない。

「ライブ会場へ向かいましょう」
 JR恵比寿駅東口にあるスカイウォーク。いわゆる動く歩道だ。焦りながら二つの色紙を抱えて歩いてゆく自分。一刻も早く、一分一秒でも早く会場へ向かわないと。

スカイウォークを小走りで行く途中、声が後ろから聞こえた。
 「LIVE・WONDERに向かう方ですか?」
 「はい」

声の主は、れあちぃずの堀内さん一行。なんとライブにも行けないにもかかわらずSAKURAさんのプレゼントを渡そうとしていた粋な方々でした。「よかったぁ」、安堵と共に言葉が出る。代美乃さんたち、ライブ参加者は会場で会えるはず。だけど、れあちいずさんは会えないまま終わるかもしれない。そんな最悪の状況を想像していただけに、嬉しい不意打ちとなった。前オフ5人組と、れあちぃずさん方4人。合計9人の大所帯で、恵比寿ガーデンプレイスを横目にライブ会場へ向かうことになった。




草原のペガーサスー、街角のヴィーナスー

Precious Sensation for LIVE・WONDER

午後2時35分 恵比寿SPAZIO前

大人数はライブ会場に到着した寄せ書き一団。会場では既に入場を待つ人が列を作って並んでいた。「ちょっと見てきますよー」、試しに寄せ書きも書いてもらおうかとも思っていた自分の足が止まった。

列の周りの空気が、静けさと緊張感でできていた。遅れてきた部外者が入ろうものなら、即座にはじき返されそうな雰囲気。書く人を会場で集めようとした計画は一瞬で中止になった。「俺ではとても書いてくれとはいえない」ヘタレ管理人。

会場前で談笑している間に、れあちぃずさんに寄せ書きを書いていただく。さらにはSAKURAさんに渡すプレゼントを見せてもらう。花束と、SAKURAさんの曲にちなんだ自作のCD。噂には聞いていたけど、すごすぎるよ音楽集団……。




みんなどこへ行ーったー

Precious Sensation for LIVE・WONDER

午後3時 恵比寿SPAZIO前

会場前にたむろする怪しい集団を見つけたのか、代美乃さん、浮月灯矢(うきつきとうや)さんと合流。よかった、無事会えた、助かった。少し話などをしつつ、開場時間を待つが、時間になっても開かない。

行列に書いてもらうのが無理なら、会場へ来る人を逐一とっつかまえて寄せ書き作戦に参加してもらおうかと無茶な計画を決行しようとしたのだが、結局やめにした。開演まで時間はある。色紙は始まる直前に渡せばいい。まだ焦る必要は、ない。




見まもーられることもなくー

午後3時30分 恵比寿SPAZIO前

あの、すでに自分が行列にならんで20分ほどたっているんですけど。50分近くたって、移動距離が入り口から10メートルだけなんですけど。列は微動だにしない。並んでいるのでヘタには移動できないし。現時点で寄せ書き予定者の中で書いていないのは約8人。ひとり5分使うとしても40分はかかる。

このままだとライブ開演時間を過ぎてしまう。こんなことなら会場前で喋っていないで、さっさと並んでおけばよかったよ。




地上にある星を、誰も覚えていない

午後3時50分 恵比寿SPAZIO・地下二階(ライブ会場内)

永遠に続くかと思われるらせん階段を降り続け、着いたのは木造づくりのホール会場の入口。チケットの半券をスタッフに渡し、色紙は書いていない人に渡す。さらに座る席を教えてもらっていたいっちゃんさんを発見。さらにさらに、草の葉物語さんとお知り合いの方々——サークさん、あららさん、仁さんと少し話す。よし、これで役者は揃った。あとは、時間の問題だ。




人は空ばかり見ーてるー

午後4時 恵比寿SPAZIO・地下二階(ライブ会場内)

スタッフに開演時間を確認したところ、定刻より5分ほど遅れて始まるとのこと。

だめだ、どう考えても間に合わない。仕方なく、ライブが終わってから書いていない人は寄せ書きしてもらうよう予定を変更する。あちこちを移動していた色紙を返してもらい、開演時間ぎりぎりになって指定席につく。レポ用のメモとペンを取り出してライブに備える。もう、なんか、ライブが始まるまでにあちこち回って、寄せ書きの様子を見ていて疲れていたのですよ、やーちんは(笑)。

だが、苦肉の変更策は、奇蹟の風に乗って思わぬ幸運を運び込んでくれることになる。




つーばーめーよー、たかーい空からー

午後4時5分 恵比寿SPAZIO・地下二階(ライブ会場内)

ライブ開始。ライブレポはこちら。




おしえーてーよー、地上の星をー

午後5時40分 恵比寿SPAZIO・地下二階(ライブ会場)

ライブの余韻を惜しみつつ、再び色紙を持って立ち上がる。ここでやらなきゃ、いつやるんだ。もう時間がない!  寄せ書きがまだ済んでいなかったみなさんには、ライブ会場の出口すぐの空きスペースで書いてもらう。やはりライブの感想が寄せ書きの題になるようで、ライブ前とライブ後の人たちの文章、テンションが観察できて面白い。

一段落しそうな頃、小さな奇蹟が起きた。
 ん? 人数増えてないか? と言うか、(自分が)全然知らない人も混じっている。どうなっているんだよ〜。

寄せ書きにあつまる人が数人増えている! Project LIVE・WONDERにかかわった人たちが、色紙書きをしていることをその場で宣伝してもらったようで、数名の寄せ書き参加者を確保。合計20人になっていた。当日の参加人数185人から考えると、十人に一人以上の割合で色紙を書いてもらった計算になる。このラストスパートがなければ、色紙が完全に埋まらなかっただろう。感謝、感謝。




つーばーめーよー、地上ーの星ーはー

写真をクリックすると拡大版が表示されます

午後5時50分 恵比寿SPAZIO

周りを見渡すとすでに色紙書きの集団しか残っていない。盛り上がりを見せた宴のあとは、実に閑散として、スタッフが後片付けを始めていた。まさか、SAKURAさんはもう帰ったなんてオチはないよな。ここで色紙を渡せなかったら、ライブにいけなかったのに書いてもらったれあちぃずさんや、ウチにメッセージ付きの葉書まで送って貰った、にさくらさんになんて言えばいい? 想いを詰め込んでもらったみんなにどんな顔をして会えばいい?

近くにいたスタッフの方に相談すると、15分くらいは待っても良いとのこと。書いていない人は、あと2人くらいか。なんとか間に合いそうだ。すると、声がかかる。

「片付けますので出てくださ〜い」
  仕方なく地下の会場を後にし、らせん階段の途中で最後のメッセージを添える。
  そして、完成!(写真参照。クリックすると拡大版が見られます。ファイルサイズ81.2キロバイト)。

地上出口付近で、おみやげの紅茶ティーを配るスタッフに事情を説明して渡す。これにてProject LIVE・WONDER、任務完了。協力していただいたみなさん、スタッフさま、お疲れ様でした。




今ーどこにー、あるのーだろうー

おまけ

やーちん「もうやらない。もう絶対やらない」
 やーちん「色紙をSAKURAさんに届けられるかを考えるとリスクが高すぎるし、ライブどころではなくなるしさ」
 友人「でも結局渡せたのだから良かったじゃない。また次もやるんでしょ?」
 やーちん「い〜や、もうやらない。これからはネットでおとなしく文章を書いてゆく」
 友人「いや、またやるって。一度あることは二度三度。タバコみたいに止められなくなるから」
 友人「もうやらないって言う人こそ、何度もやってしまうだろ。それと同じ」
 やーちん「……」

「Project LIVE・WONDER」、次回も期待か?


タイトル代わりのBGM 中島みゆき「地上の星」



これがProject LIVE・WONDERのバナーでした。


協力していただいたみなさん

 にさくらさん
 Studio Chocolat/あいかさん
 れあちぃず(丹下桜コピーバンド)/代表:堀内さん
 くまのよっすいさん
 緋龍使いさん

 草の葉物語さん
 Alto Clef/しずとさん
 情報テロ拠点ほわいとはうす/代美乃(しろみの)さん
 いっちゃんさん
 浮月灯矢(うきつきとうや)さん

 エミさん
 サークさん
 あららさん
 仁さん
 桜さんのファンページ/ルークさん

 netail.net/てぃるさん
 Kirschwaldさん
 XIVさん
 さくらんぼさん
 YUKIKOさん

ワンダーネームがある方はそちらで記載させていただきました。名前を載せてほしくない方は連絡をいただけると幸いです。合計20名。本当に本当に本当に、ありがとうございました!

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